APチェック®

患者さんの腹痛の原因疾患は多岐に渡り、その中に急性膵炎も
含まれます。

急性膵炎との鑑別が必要な疾患例1) 急性虫垂炎、胆石症、小腸閉塞、尿管結石、胃炎、消化性潰瘍穿孔、胃腸炎、憩室炎、産婦人科疾患、心筋梗塞、精巣捻転 など

「APチェック®※1による尿中トリプシノーゲン-2※2の測定で、
急性膵炎の確定診断、急性膵炎でないという鑑別診断を可能にします。

  • ※1 使用目的 尿中トリプシノーゲン2の検出、急性膵炎の補助診断
  • ※2 膵酵素であるトリプシンの前駆物質。急性膵炎の発症早期から尿中に排泄される。

急性膵炎と症状が類似した疾患の中には処置が遅れると重篤化する疾患が含まれます。そのため、「急性膵炎ではない」ことの確認も、急性膵炎の確定と同様に重要です。急性膵炎の全体の死亡率は2.1%で、重症化した場合には10.1%に上昇します。しかし、その非特異的な症状が、迅速な診断を難しくしています2)

急性膵炎の症状2)
  • 急激に発症
  • 増悪する持続性の上腹部痛
  • 嘔気、嘔吐、発熱、背部痛 など
初期症状として…

上腹部の急性腹痛発作と圧痛が挙げられます。特に、心窩部の圧痛が多く、約7割の患者で確認されています。時間が経つにつれて筋性防御などの腹膜刺激症状が現れます。

従来、急性膵炎の診断には腹痛の所見の確認および生化学検査による
血中リパーゼや血中アミラーゼの測定が行われてきましたが、
「トリプシノーゲン2キット APチェック®」により、
迅速な尿中トリプシノーゲン-2の測定が可能
になりました。

※膵酵素であるトリプシンの前駆物質。急性膵炎の発症早期から尿中に排泄される。

APチェック®とは

APチェック®は、急性膵炎の発症時に大量に尿中に出現するトリプシノーゲン‐2を検出するイムノクロマトグラフィー法を用いた検査キットです。

  • 尿を検体とする低侵襲性の検査です。
  • 検査スティックを用いた簡単な検査なので、特別な機器や技術は不要です。
  • 尿に浸漬させてから5分で迅速に判定結果が得られます。
APチェック®とは
APチェック®の臨床試験

国内8施設において、急性腹症患者(218検体)より採取した検体(尿または血清)を用い、APチェック®の急性膵炎の初期診断における有用性を既存の生化学マーカと比較したところ、APチェック®は特異度および有効度(正診数)に優れることが示されました。

急性腹症症例における臨床成績
急性腹症症例における臨床成績

臨床性能試験成績(社内データ)

APチェック®を用いた場合の保険点数留意事項
  • D001 10 ウロポルフィリン(尿):105点算定します。
    急性膵炎を疑う医学的根拠について、診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
  • 併せて下記検査を行った場合、主たるものを算定できます。
    D007 1 アミラーゼ/6リパーゼ/14 アミラーゼアイソザイム/45 トリプシン
    D009 7 エラスターゼ1

【参考】
1)急性腹症診療ガイドライン出版委員会 急性腹症診療ガイドライン 2015 株式会社医学書院
2)急性膵炎診療ガイドライン改訂出版委員会 急性膵炎診療ガイドライン2015[第4版] 金原出版株式会社.
3)ニプロ株式会社 社内データ