オンライン服薬指導に係る令和2年度調剤報酬改定のポイント|オンライン服薬指導|ニプロハートライン|医療関係者向け情報

オンライン服薬指導

オンライン服薬指導に係る令和2年度調剤報酬改定のポイント

従来は保険薬局における服薬指導は、原則、対面での実施とされてきたが、令和元年12月1日に公布された「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)の一部を改正する法律」により、テレビ電話等による服薬指導が規定された。これを受け、令和2年度調剤報酬改定で、外来患者ならびに在宅患者へのオンライン服薬指導についての評価が新設されました。

外来患者への
オンライン服薬指導のポイント

  • (新)薬剤服用歴管理指導料4
    情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 43点(月1回まで)
  • 3月以内に当該患者に対面で服薬指導を実施
  • 服薬指導計画を作成

[対象患者]

  • (1)オンライン診療料に規定する情報通信機器を用いた診療により処方箋が交付された患者、かつ、
  • (2)原則3月以内に薬剤服用歴管理指導料「1」又は「2」を算定した患者

[主な算定要件]

  • 薬機法施行規則及び関連通知に沿って実施すること
  • 服薬指導計画を作成し、当該計画に基づき実施すること
  • オンライン服薬指導を行う保険薬剤師は、原則として同一の者であること
  • 手帳により薬剤服用歴及び服用中の医薬品等について確認すること

このほか薬機法により、当該薬局において調剤したものと同一内容の薬剤について、オンライン診療による処方箋により調剤することなどが要件として求められる。

[施設基準]

  • (1)医薬品医療機器等法施行規則及び関連通知に沿ってオンライン服薬指導を行う体制を有する保険薬局であること。
  • (2)当該保険薬局において、1月当たりの次の①、②の算定回数の合計に占めるオンライン服薬指導(※)の割合が1割以下であること。
    • ①薬剤服用歴管理指導料
    • ②在宅患者訪問薬剤管理指導料(在宅患者オンライン服薬指導料を含む。)
    • ※「薬剤服用歴管理指導料4」及び「在宅患者オンライン服薬指導料」の合計

在宅患者への
オンライン服薬指導のポイント

  • (新)在宅患者訪問薬剤管理指導料
    在宅患者オンライン服薬指導料 57点(月1回まで)

オンライン服薬指導を活用した在宅患者への薬学管理(イメージ)

第1週 第2週 第3週 第4週
訪問 訪問

月2回の訪問(※)のうち、1回をオンライン服薬指導で対応した場合は「在宅患者オンライン服薬指導科」の算定が可能

  • 在宅患者訪問薬剤管理指導科の算定
第1週 第2週 第3週 第4週
訪問 オンライン

月2回の訪問(※)のうち、1回をオンライン服薬指導で対応した場合は「在宅患者オンライン服薬指導科」の算定が可能

  • 在宅患者訪問薬剤管理指導科の算定

[対象患者]

  • (1)在宅時医学総合管理料に規定する訪問診療の実施により処方箋が交付された患者、かつ、
  • (2)在宅患者訪問薬剤管理指導料が月1回算定されている患者

[主な算定要件]

  • 保険薬剤師1人につき、在宅患者訪問薬剤管理指導料1から3までと合わせて週40回に限り、週10回を限度として算定できる
  • 薬機法施行規則及び関連通知に沿って実施すること
  • 服薬指導計画を作成し、当該計画に基づき実施すること
  • オンライン服薬指導を行う保険薬剤師は、原則として同一の者であること
  • 訪問診療を行った医師に対して、在宅患者オンライン服薬指導の結果について必要な情報提供を文書で行うこと

このほか薬機法により、当該薬局において調剤したものと同一内容の薬剤であることなどが要件として求められる。

[施設基準]

薬剤服用歴管理指導料4に係る届出を行った保険薬局であること次のいずれにも該当する患者であること。

まとめ

[外来患者へのオンライン服薬指導]

  • (新)薬剤服用歴管理指導料4
    情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 43点(月1回まで)
オンライン診療
に基づく処方箋

あることが要件

[在宅患者へのオンライン服薬指導]

  • (新)在宅患者訪問薬剤管理指導料
    在宅患者オンライン服薬指導料 
    57点(月1回まで)
在総管(主に個人宅)に
おける訪問診療に
基づく処方箋

あることが要件

出典:厚生労働省ホームページ「令和2年度診療報酬改定説明資料等について
(厚生労働省のWebサイトが開きます)